JDEA Forum

「データ」についてのあれこれをレポートしつつ、ワイガヤ(ハイブリッド・ミーティング)や勉強会/セミナーなどを通じて日本データ・エンジニアリング協会(JDEA https://www.jdea.gr.jp/)を側面支援していきます。

「データ」についてのあれこれをレポートしつつ、ワイガヤ(ハイブリッド・ミーティング)や勉強会/セミナーなどを通じて日本データ・エンジニアリング協会(JDEA)を側面支援していきます

DE業務分析

「DE業務分析」はJDEA独自の造語で、「DE」の2文字は「データ・エントリ」と「データ・エンジニアリング」の2つの意味を兼ねています。データ・エンジニアリングとデータ・エントリは切っても切れない関係にあることを示します。

もの作り(生産・製造)の現場であれ事務処理の現場であれ、ヒトた機械装置が作業(アクション=コト)を起こし、生産物(モノ)が形成されると、そのたびにデータが発生します。エントリされたデータはそれ以上の価値を持ちませんが、関連するデータや全く異なるデータを組み合わせたり、分類したりすることで新しい価値(付加価値)が生まれてきます。

つまりデータを複合化すると「情報」となり、情報を蓄積し分類・並べ替え(ソート)・集約(マージ)して構造化すると、抽象概念としての「知識」「知恵」に昇華していきます。データ・エンジニアリングとは、データを情報に加工・編集し、さらに構造化して知識、知恵に昇華させる工学的なアプローチということができます。

CPS/データ・ドリブン/デジタルツインを実現するには、

 ①適用するアプリケーション(業務)

 ②期待される効果

の設定が欠かせません。

①+②はITシステムのユーザーとITベンダーによる共同作業「要求定義」を意味しています。

それを踏まえて、As-Is(現状)/To-Be(あるべき)の

 (A)データがいつ・どこで発生し

 (B)どこに収集・格納され

 (C)どのように加工・編集されるか

 (D)どのデータを組み合わせるか

 (E)どう分類するか

などを追跡して整理しなければなりません。フィジカルなモノ(生産物)/コト(アクション)とデータが同期し、サイバー空間にモノ/コトがデータで再構築されていく。こうしてCPS/デジタルツインが実現します。

整理とは「ドキュメント化」(文書化)を意味しています。つまりデータ・エンジニアリングにおける業務分析を受託したITベンダーの成果物(納品物)は、ドキュメント(文書)ということになります。

またその契約方式は、要求定義プロセスをふくめて要した時間で精算する「準委任契約」となります。