JDEA Forum

「データ」についてのあれこれをレポートしつつ、ワイガヤ(ハイブリッド・ミーティング)や勉強会/セミナーなどを通じて日本データ・エンジニアリング協会(JDEA https://www.jdea.gr.jp/)を側面支援していきます。

「データ」についてのあれこれをレポートしつつ、ワイガヤ(ハイブリッド・ミーティング)や勉強会/セミナーなどを通じて日本データ・エンジニアリング協会(JDEA)を側面支援していきます

モリムラ・ブラザーズ・カンパニー

1876年11月、森村組(のちの森村商会)が米国ニューヨーク市に設立した米国法人。 森村組の社長・6代目森村市左衛門の腹違いの弟・森村豊(もりむら・とよ)などが設立した旧「日の出商会」のこと。日本から輸出された日本陶器製の陶製洋食器や装飾具のアメ…

Enigma(エニグマ)

1920年代にヨーロッパの金融業で利用された暗号生成装置。 1918年に特許を出願し認められたのはアントゥール・シュールビウス(Arthur Scherbius:1878〜1929)というドイツの数学者だった。彼の特許を用いてシフレン・マシーネン社が1923年に製品化して発売…

Colossus(コロッサス)

1942年、イギリスが開発した暗号解読装置。開発プロジェクトはケンブリッジ大学のアラン・チューリングが中心となった。真空管を使っていたが、プログラミング機能を備えていなかった。「真空管式の暗号解読専用装置」というのが正しい。この装置が解析した…

紫(むらさき)

大日本帝国(第二次大戦前の日本)が外交交渉などに使っていた暗号。 ワシントンで野村=ハル会談が続けられていた1941年の早い時期にアメリカ情報部に知られ、「パープル」と名付けられた。太平洋戦争の口火を切った日本軍によるハワイ真珠湾奇襲攻撃が宣戦…

海軍甲(かいぐん・こう)

大日本帝国(第二次大戦前の日本)の海軍が使っていた暗号。 カタカナ4文字のコードブックに基づき、カナ乱字で暗号化していた。まず通信文の語句をコードブックでカタカナ4文字に置き換える。その符字の下にカナ乱字を記入する。こうして生成された〔符字+…

日本タイプライター

1917年(大正6)5月創業の国策会社で、戦前からレミントンランド社の英文タイプライターを取り扱っていた。戦後は簡易な日本語タイプライター「パンライター」で一世を風靡したが、ワープロの登場で事業を縮小した。 1985年7月、キヤノン販売(現キヤノンマ…

電話網整備に関するGHQと進駐アメリカ軍の要求

1945年8月、日本を占領した占領軍総司令部(GHQ)とアメリカ軍は日本の長距離電話回線を接収した。『GHQ日本占領史』によると1946年までに接収した電話回線は約14万5000キロ、電信回線は約1万1200キロ、交換局は122か所、電話器は約1万2600台に及んだ。1946…

通信復旧三カ年計画 

1946年度から1948年度まで3か年度を想定した戦後経済復興計画の一つ。 1945年10月、GHQが通信施設の早急な復旧を要求したことに日本政府が対応したもの。1946年度から総工費33億5000万円を計上し、被災都市の市内電話網の復旧と市外回線の整備、石炭・鉄鋼…

通信復旧五カ年計画

1947年度からスタートした5か年計画。 通信復旧3カ年計画を推進したのは通信院が1946年7月に逓信省に昇格し同年10月「電気通信委員会」が発足した。終戦直後、国内の電話は53%が不通だったため、同委員会は翌1947年度から加入電話と架設電話(公衆電話な…

通信復興五カ年計画

1948年度から1952年度までの5か年度に実施された戦後復興計画の一つ。 1947年7月現在の電話の不通率は39%に回復したが、通じるはずなのにかからなかったり途中で音声が切れたりする「お天気電話」という状況だった。加えて32万2000件もの新規加入滞積(申…

電気通信復興五カ年計画

通信復興五カ年計画はやや早急でありすぎ計画通りにいかなかった。このため経済復興計画委員会の交通部会は1949年度から「経済活動と市民生活が支障なく営める程度」に計画を手直しし、1953年度までの目標として市内電話復旧63万台、新規28万台、市外回線 総…

デミング賞

アメリカの経営学者エドワード・デミング(1900~1993)が提唱した品質管理手法を実践し好成績をあげた企業に贈られる賞で、同博士が来日した翌年から日本科学技術連盟が主催している。それまで生産現場における管理手法はフレデリック・テーラーが唱えた「…

IBM室

第二次大戦後から1950年代にかけて、日本の企業で使われた用語。コンピュータ・ルームと同義。 導入した計算機のメーカーがレミントンランド社であっても、日本の企業はその設置場所を「IBM室」と呼んだ。化学調味料を「味の素」、光学式複写機を「ゼロック…

ENIACの特許

プレスパー・エッカートとジョン・モークリーが設計した真空管式電子計算機「ENIAC」の特許はエッカート・モークリー社が保有していた。のち、その特許はレミントンランド社が購入し「UNIVAC」ブランドの電子計算機が製品化された。ちなみに「UNIVAC」の命名…

BINAC

バイナック BINay Automatic Computer 1946年にエッカート・モークリー・コンピュータ社が開発した初の2進法計算機。ENIACの特許を駆使して商用化を目指したが、目論み通りにいかなかった。