一般社団法人日本データ・エンジニアリング協会(通称:JDEA、河野純会長)は9月2日午後4時〜6時、東京・銀座の(株)電算本社会議室で2024年度第2回目となる勉強会(公開方式)を開催しました。
講師は特定非営利活動法人AI教育推進機構の上林憲行代表理事、講演タイトルは「何故、データが21世紀の価値の源泉なのか~AI・データセントリック時代の展望~」でした。
上林憲行氏:武蔵野大学名誉教授/東京工科大学名誉教授/武蔵野大学 元データサイエンス学部長 元MUSICセンター長 上林憲行 - Wikipedia
参加者はリアル/オンライン計約60人、うちJDEA関係者は約6割を占めています。
オンライン・ミーティング・システムのハプニング(たぶんパソコンの設定ミスか誤動作)のため、開始が15分ほど遅れ、その関係から上林氏の講演が終了したのは午後5時半近くとなりました。ですが当初予定の終了時間を過ぎても活発な質疑応答が交わされたのは、AIに強い関心があることを示しています。
上林氏は、まずAI教育推進機構を設立した背景と今後の方向性、次いでAI人材の育成策などを説明、AI/データサイエンスに必須となるデータ・セントリックのコンセプトが重要と強調していました。
当協会の名称であるデータ・エンジニアリングとの接点について、「ITシステムはハードウェアよりソフトウェアが重要と考えられているが、データこそロングタームな経営資産だということに、多くの人が気がついていない(気がついていても、具体的なアクションを起こしていない)」と指摘、「データ・エンジニアリングの実践はまさにこれからのビジネス領域だと思う」という見通しを述べました。
Q&Aでは
・どうすれば生成AIに依存しない意思決定をできるようになるか。
・データ設計にAIを活用することは考えられないか。
・データ品質の維持管理にAIは使えないか。
・データの不整合を解決するにはどうすれば良いか。
・AI/デジタル人材の育成策としてどのようなことが考えられるか。
・現在の教育体制で日進月歩というより秒進分歩のITをキャッチアップできるのか。
等々の質問がありました(上林氏の回答は割愛します)。