1833年、イギリスの数学者チャールス・バベージが開発した計算器。蒸気機関で動いた。計算に用いる方程式と数値の入力にパンチカードを使っていた。
18世紀後半にいたってヨーロッパでは三角関数や平方根が実業界で盛んに利用されるようになり、数学者は正確な数表の作成に精力を傾けていた。ところが出版される対数表に誤りが多く、バベージはその一々にクレームをつけることで有名だった。彼は誤りが多い対数表の印刷物に頼らず、利用者が自分で対数表を作成できるようにしようと考えた。このために10年間で1万7000ポンドの国家予算が投入された。