PDP-5

ディジタル・イクイップメント(DEC)社が1963年に製品化した12ビットコンピュータ。オープンリール方式の磁気テープ装置を備え、6ビットでデータが記録・保存された。のちの「ミニコンのDEC」を確立した名機とされる。

シンプルなデータを高速に処理できることに米航空宇宙局(NASA)が着目した。「人工衛星に積み込めるのではないか」というのだった。フェアチャイルド・セミコンダクタ社が作ったマイクロ・ロジック素子からの信号を「PDP—5」に集約し、宇宙船の機器や装置の稼動状況を監視するのである。そして異常を発見したらアラームランプを点滅させ、その原因を突き止める。メモリーテストの技術が応用され、ここに電子的手法による「リアルタイム・データロガー」のシステムへのチャレンジが始まった。

またゼネラル・エレクトリック(GE)社は自社の工場のベルトコンベアにボード型の「PDP-5」を組み込み、生産ラインを構成する様々な機器や装置と接続した。政府鉄道研究グループは、1962年に開発した貨車識別システムのデータ収集用に、鉄鋼業では溶鉱炉の温度管理向けに、自動車メーカーは組立てラインのコントロールに、という具合に、「PDP-5」は次々に採用されていった。