雑学

ゼロの概念

紀元6世紀に記述されたインドの数学の書物に登場している。いつ、誰が発想したか明確な記録はないが、ガウタマ・シッダールタ(前563?~前483?)ではないか、といわれる。のちに「釈迦牟邇」あるいは「仏陀」と称される彼は、有でもなく無でもない「空の概…

ABACUS(アバカス)

紀元前10世紀の中央アジアに発生したとされる計算具。小石を線に沿って滑らせることで、足し算と引き算を行った。計算のために用いた小石は「カウンタ」と呼ばれた。これがヨーロッパに渡り、線を引いた木製の板の上で貨幣に似た小型の円盤を滑らせ、計算を…

巴記者クラブ

1964年に創設された情報産業専門の記者クラブ。日本工業新聞、日刊工業新聞、電波新聞、電気新聞の4紙で構成し、1968年まで5年間続いた。名称は事務所を置いた東京・港区の大久保巴町(現・虎ノ門一丁目)から。

世界最初のオンライン・システム

一般には1964年10月に稼動した東京オリンピックの競技記録速報システムとされる。しかし厳密には東京オリンピックが世界初ではない。国内では1963年に国鉄、近畿日本鉄道が実験的なシステムを稼動させていた。 ただし東京オリンピックのシステムは、複数個所…

亀の甲型手動穿孔機

1874年、明治政府の太政官政表課(現在の統計局)が行った全国一斉人口調査に利用された形跡がある。独立行政法人統計センターの資料には写真まで残っているのだが、誰の手によっていつ作られたものか、詳細は分からない。

マンハイム計算尺

19世紀末にドイツで作られた計算尺。スコットランドのジョン・ネピアが考案した対数対照表の早見具「ネピアボーンズ」を改良した。日本のヘンミ計算尺の原型となった。

テーラー・システム(Taylor system)

フレデリック・テーラーが編み出した科学的経営管理手法で、課業管理、計画機構、職能的管理組織、統制システムなどを組織的・計画的に展開する一方、労使協調の管理論を唱えた。森村商事の水品浩(みずしな・こう:のち日本IBM社長)がニューヨークのモリム…

鉄道省におけるPCSの利用

1923年、鉄道省経理局はパワーズ式統計会計機械装置を購入し、『マネジメント』誌が「事務能率の覇王―タビュレーチング・マシン」と題して紹介した。日本陶器にホレリス式統計会計機械装置が設置される1年前である。1925年にはやはり『マネジメント』誌が「…

第二次世界大戦時の暗号装置

ナチス・ドイツが開発した暗号「フィッシュ」と暗号装置「エニグマ」は連合国軍を大いに悩ませた。この暗号を解読する目的で行われた技術開発が電子計算機の基礎を作ったとされる。

大日本帝国海軍における計算器の利用

戦艦「大和」「武蔵」、航空母艦「大鵬」などの設計と建造には大量の鉄鋼材が必要だった。そこで統計会計機械装置を使わざるを得なかった。また艦船の砲台にはヘンミ計算尺を改良した専用の電動計算器が常備され、航行しながら波高や風向、風速などを勘案し…

日の出商会

1876年11月、森村組が設立したニューヨーク市6番街に米国法人。モリムラ・ブラザーズ・カンパニーのこと。

モリムラ・ブラザーズ・カンパニー

1876年11月、森村組(のちの森村商会)が米国ニューヨーク市に設立した米国法人。 森村組の社長・6代目森村市左衛門の腹違いの弟・森村豊(もりむら・とよ)などが設立した旧「日の出商会」のこと。日本から輸出された日本陶器製の陶製洋食器や装飾具のアメ…

紫(むらさき)

大日本帝国(第二次大戦前の日本)が外交交渉などに使っていた暗号。 ワシントンで野村=ハル会談が続けられていた1941年の早い時期にアメリカ情報部に知られ、「パープル」と名付けられた。太平洋戦争の口火を切った日本軍によるハワイ真珠湾奇襲攻撃が宣戦…

海軍甲(かいぐん・こう)

大日本帝国(第二次大戦前の日本)の海軍が使っていた暗号。 カタカナ4文字のコードブックに基づき、カナ乱字で暗号化していた。まず通信文の語句をコードブックでカタカナ4文字に置き換える。その符字の下にカナ乱字を記入する。こうして生成された〔符字+…

電話網整備に関するGHQと進駐アメリカ軍の要求

1945年8月、日本を占領した占領軍総司令部(GHQ)とアメリカ軍は日本の長距離電話回線を接収した。『GHQ日本占領史』によると1946年までに接収した電話回線は約14万5000キロ、電信回線は約1万1200キロ、交換局は122か所、電話器は約1万2600台に及んだ。1946…

デミング賞

アメリカの経営学者エドワード・デミング(1900~1993)が提唱した品質管理手法を実践し好成績をあげた企業に贈られる賞で、同博士が来日した翌年から日本科学技術連盟が主催している。それまで生産現場における管理手法はフレデリック・テーラーが唱えた「…

IBM室

第二次大戦後から1950年代にかけて、日本の企業で使われた用語。コンピュータ・ルームと同義。 導入した計算機のメーカーがレミントンランド社であっても、日本の企業はその設置場所を「IBM室」と呼んだ。化学調味料を「味の素」、光学式複写機を「ゼロック…

ENIACの特許

プレスパー・エッカートとジョン・モークリーが設計した真空管式電子計算機「ENIAC」の特許はエッカート・モークリー社が保有していた。のち、その特許はレミントンランド社が購入し「UNIVAC」ブランドの電子計算機が製品化された。ちなみに「UNIVAC」の命名…

アップルコンピュータ社のロゴマーク

創業初期のロゴマークは、ニュートンが林檎の木に寄りかかって本を読んでいる絵だった。これでは堅苦しいと考えたスティーブン・ジョブズがロブ・ヤノフにデザインを依頼し、シンプルな林檎に右側に一かじりを加えた。「 bite(かじる)」 と「byte(バイト…